
埋まっている親知らずは抜歯したほうがよい?流れと注意点も
こんにちは。芦屋市大原町、JR「芦屋駅」北口より徒歩2分にある歯医者「芦屋ラポルテ歯の予防クリニック」です
親知らずは、埋まったまま生えてこないことも珍しくありません。そのような状態で放置すると、隣の歯を圧迫したり、炎症を起こしたりする原因となります。「抜いたほうがいいの?」「どのようにして抜くの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、埋まっている親知らずを放置するリスクや抜歯の判断基準、抜歯の流れなどについて解説します。
親知らずとは

親知らずとは、永久歯のなかでいちばん奥に生えてくる歯で、正式には第三大臼歯と呼ばれます。前歯から数えて8番目にあたる奥歯で、10代後半から20代前半ごろに生えてくることが多い歯です。上下左右に1本ずつ、合計4本ありますが、人によっては生えてこない場合もあります。
近年は顎が小さい人が増えているといわれており、親知らずが生えるスペースが足りないことも少なくありません。そのため、まっすぐ生えずに斜めや横向きの状態になったり、歯ぐきの一部から少しだけ出てきたりすることがあります。
また、歯ぐきや顎の骨の中に埋まったまま存在しているケースもあります。
見た目ではわからないことも多く、痛みなどの症状がない場合は気づかないまま過ごしている人もいます。そのため、歯科医院でレントゲンを撮ったときに初めて親知らずの存在がわかることも珍しくありません。
親知らずの状態は人それぞれ異なるため、歯科医院で定期的に確認することが大切です。
埋まっている親知らずは抜歯したほうがよい?

埋まっている親知らずは、必ずしもすぐに抜歯しなければならないというわけではありませんが、状態によっては抜歯をすすめられることがあります。ここでは、どのような場合に抜歯が必要か、経過観察でよいのはどのようなケースかについて解説します。
抜歯をすすめるケース
歯科医師による診察の結果、今後トラブルが発生する可能性が高い場合は、症状が出る前に抜歯をすすめられることもあります。
例えば、親知らずが横向きに生えていて、手前の歯を押しているような状態や、歯ぐきの内部に袋状の組織(嚢胞)ができている場合などが該当します。
また、矯正治療の際に親知らずを抜歯することもあります。見た目や噛み合わせを整えるうえで、不要な親知らずをあらかじめ取り除いておくことで、より良い治療結果が期待できるためです。
このように、将来的なリスクを避ける目的で抜歯が提案されることもあります。
経過観察でよいケース
親知らずがまったく症状を起こさず、周囲の歯や骨、神経に悪影響を与えていない場合は、抜歯を行わず経過観察でよいケースもあります。特に、完全に骨の中に埋まっていて、レントゲン上でも問題が見られない場合には、定期的に経過を観察しながら様子を見ていく選択肢もあります。
抜歯にはリスクも伴うため、慎重に判断することが大切です。
埋まっている親知らずによって起こる可能性があるトラブル

埋まっている親知らずの状態によってはさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
歯ぐきに炎症が起こる可能性がある
親知らずの一部だけが歯ぐきから出ている場合、歯と歯ぐきのすき間に食べかすや細菌が入り込みやすくなります。
このような状態が続くと、親知らずの周囲の歯ぐきが赤く腫れたり、痛みが出たりすることがあります。これは智歯周囲炎と呼ばれ、親知らずの周りでよく見られる炎症です。炎症が強くなると、口が開けにくくなったり、頬のあたりまで腫れが広がったりすることもあります。
手前の歯が虫歯になるリスクが高まる
親知らずが一部だけ歯ぐきから出ている場合や、一部が埋まっている場合は、手前の歯との間に汚れが溜まりやすくなります。この部分に汚れが残ったままになると細菌が増え、虫歯が発生しやすくなります。
問題となるのは、親知らずだけでなく手前の歯に虫歯ができる可能性がある点です。奥歯は見えにくく清掃も難しいため、虫歯が進行してから気づくケースもあります。
隣の歯の根が吸収される可能性がある
埋まっている親知らずが横向きや斜めの状態で存在している場合、手前の歯に強く接触していることがあります。この状態が長く続くと、隣の歯の根が少しずつ溶けるように吸収されることがあります。これを歯根吸収と呼びます。
歯の根は歯を支える大切な部分ですが、歯根吸収が進むと歯の安定性に影響が出ることがあります。初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、気づかないまま進行することも少なくありません。
歯根吸収はレントゲン検査によって発見されることが多いため、親知らずが埋まっていると指摘されている場合は、定期的に歯科医院で状態を確認してもらうことが重要です。
歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性がある
埋まっている親知らずは、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えることがあります。特に横や斜め向きに生えている場合、隣接する第二大臼歯を押す力が働き、前歯を含めた全体の歯列が少しずつずれることがあるのです。
また、矯正治療を受けて歯並びがきれいに整っている場合でも、親知らずの圧力によって後戻りを起こす可能性もあるでしょう。そのため、将来的な歯並びの乱れを防ぐ目的で抜歯を勧められるケースも少なくありません。
埋まっている親知らずの抜歯の流れ

埋まっている親知らずの抜歯は、いくつかの工程を経て安全に行われます。以下に、一般的な流れを詳しく解説します。
診察・レントゲン検査
まず歯科医院での診察と検査から始まります。目視だけでは歯の全体像を正確に把握できないため、レントゲンやCT検査で親知らずの位置、角度、神経との距離、骨の状態などを詳しく確認します。
これらの情報は、抜歯が必要かどうかを判断するために欠かせないものです。将来のトラブルを回避するためにも非常に重要といえます。
麻酔
抜歯をする前に、まず局所麻酔を行います。麻酔をすることで、治療中の痛みを感じにくい状態にします。麻酔がしっかり効いていることを確認してから処置が始まるため、抜歯中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
歯ぐきの切開
麻酔が効いていることを確認したら、歯ぐきを切開して親知らずを露出させます。歯ぐきの下に埋まっている歯が、目で確認できる状態になるように慎重に処置を行います。
抜歯
処置の内容は、親知らずの埋まり方によって異なります。歯ぐきの下に完全に隠れている場合は、歯ぐきを切開して骨を少し削り、親知らずを分割して取り出すことが一般的です。歯の位置や形によっては、抜歯に30分〜1時間ほどかかることもあります。
処置中は麻酔が効いているため、痛みはほとんど感じませんが、圧迫感や引っ張られるような感覚があることもあります。処置後は傷口をしっかり縫合し、ガーゼを噛んで止血します。
経過観察
抜歯後は、腫れや痛みが出ることがありますが、多くの場合は数日から1週間ほどで落ち着いていきます。歯科医院では、必要に応じて経過を確認し、傷の状態をチェックします。
気になる症状がある場合は我慢せず、早めに歯科医院で相談することが大切です。
親知らずを抜いたあとの注意点

親知らずを抜いたあとは、いくつかの点に注意して過ごす必要があります。
抜歯後は強くうがいをしない
抜歯したあとの傷口には、血液が固まって血餅と呼ばれるかさぶたのようなものができます。血餅は傷口を守り、治りを助ける大切な役割があります。
しかし、強く何度もうがいをすると、この血餅が取れる可能性があります。血餅が取れると傷口がむき出しの状態になり、痛みが出たり治りが遅くなったりすることがあります。そのため、抜歯当日は強いうがいを控え、口をすすぐ程度にしておくことが大切です。
当日は激しい運動や長時間の入浴を控える
抜歯をした当日は、体を激しく動かすことや長時間の入浴は控えましょう。運動や入浴によって血行が良くなると、傷口から出血するリスクが高まるためです。
そのため、抜歯後はできるだけ安静に過ごし、入浴は短時間のシャワー程度にしておくと安心です。体を休めることで、傷口が回復しやすくなります。
食事はやわらかいものを選ぶ
親知らずを抜いたあとは、抜歯した部分が敏感な状態になっています。硬い食べ物を無理に噛むと、傷口に負担がかかったり痛みを感じたりすることがあります。
そのため、抜歯後しばらくはやわらかい食事を選ぶことが大切です。例えば、おかゆ、うどん、スープ、ヨーグルト、豆腐などは口の中に負担がかかりにくく食べやすい食べ物です。あまり噛まずに食べられるものを選ぶことで、傷口への刺激を減らすことができます。
処方された薬は指示どおりに服用する
抜歯後には、痛み止めや抗生物質などの薬が処方されることがあります。これらの薬は、痛みを和らげたり感染を防いだりするために出されています。
症状が軽く感じられても、歯科医師の指示に従って服用することが大切です。薬を正しく使うことで、抜歯後のトラブルを防ぎやすくなります。
まとめ

埋まっている親知らずは、必ずしも抜歯が必要になるとは限りません。
しかし、歯の向きや生え方によっては、歯ぐきの腫れや周囲の歯への影響など、さまざまなトラブルにつながる可能性があります。
特に、親知らずの一部だけが歯ぐきから出ている場合は汚れが溜まりやすく、口の中のトラブルを引き起こすリスクが高まります。また、埋まっている状態でも、隣の歯に負担がかかると歯の根に影響を及ぼす可能性があるでしょう。
こうした変化は自分では気づきにくいことも多いため、歯科医院で定期的にチェックを受けることが大切です。レントゲン検査によって親知らずの位置や向きを確認することで、状態に合わせた対応を考えやすくなります。
気になることがあるときは早めに歯科医院で相談し、適切に管理していくことが大切です。
親知らずを抜くべきかお悩みの方は、芦屋市大原町、JR「芦屋駅」北口より徒歩2分にある歯医者「芦屋ラポルテ歯の予防クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「一生涯、ご自身の歯で美味しく食事をし、心から笑える毎日を」という願いを胸に診療にあたっています。そもそも病気にならない「予防」と治療後の「再発防止」を重要視しながら、歯周病治療、予防歯科、根管治療に力を入れ、虫歯治療や矯正治療などにも対応しています。


